【ゼネコン勤務者の転職先とは】経験から語る実態

こんにちは!ハマカナです。

別記事において、【ゼネコンで転職を考えたらまず動くべき】経験から語る実態について記載しております。そちらでは主に、転職を少しでも考え始めたら、まずは動きべきである3つのメリットについて記載しております。簡単に要約すると、少しでも転職を考えたらまず動くと下記のメリットがあります。

  • 視野が広くなる
  • 今の会社の良さが見えてくる
  • 自分の成長につながる

このようなメリットがある中で、今回の記事は、もし【ゼネコンから転職をした場合、主な転職先はどこか】を記載しております。

よって、少しでも転職を考えている方は、先ほどのリンクの記事をご覧頂き、その後こちらの記事をお読み頂ければ、より理解度が増されるかと思います。

ここまでのポイント
〇転職を考えたらまず動くべき。
〇動くべきメリットは別記事をご参照。
〇今回の記事はゼネコンからの主な転職先について解説。

ゼネコン勤務者の転職先とは、経験から語る実態

実際にゼネコンから転職する人たちの、転職先はどのような職種なのでしょうか。私が10年間ゼネコンに在籍していて、ゼネコン現場担当者の約300人程度の統計情報から転職先についてまとめてみました。ただ、この統計から明らかに別業種(パティシエ等)は除いております。なぜならそれは一個人の完全なる趣向であり、今のゼネコンでの経験を破棄し完全に0からのスタートとなる為、あまり参考にならないと考えるからです。

それでは転職先について記載します。記載した後に、それぞれの転職先についての詳細を説明させて頂ければと思います。今の経験が転職先でどのように活用することができるのかを主として説明致します。

  • 公務員 建築課(名称は市町村によって異なります)
  • メーカー 建築担当
  • メーカー 施設維持管理
  • ビルマネジメント
  • コンサルタント 建築担当
  • 不動産業 テナント工事管理担当

公務員 建築課

私の統計では、転職先として一番多いのが公務員です。激務から開放されたい⇒安定で残業が少ない公務員、というシンプルな考えで公務員が多くなっていると思われます。転職先としては、以下の通り無難な転職先と言えます。

経験を活かせる度 3.5
給料 2.0
時間外労働の少なさ 4.5
転職のしやすさ 3.0
総合 3.5

経験を活かせる度

建築課の業務としては、一般的に建物の【新築・改修建物の設計、工事管理(コスト・工程・品質)、アフターケア】がメインになると思われます。ただし、地域によっては、建築確認申請業務を行ったり、設備関連工事も行ったりすることがあります。

工事管理としてはゼネコンの経験を主に活かすことができますが、設計業務についてはあまり経験がないので苦労するかと思います。また新築の案件はあまりなく、改修がメインとなる為、ゼネコンで新築ばかり担当されていた方は、少し経験を活かせる度は低くなるでしょう。

給料

社会保障制度が充実している一方で、やはり給与ベースは民間より下がる傾向にあります。また残業代もあまり期待できないことから、給料はかなり下がります。

時間外労働の少なさ

働き方改革を政府が施行した影響もあり、公務員としてはより一層残業ができない構造になっているかと思います。よって時間外労働は少なくなります。

転職のしやすさ

公務員を転職先として選ぶ場合、書類選考⇒試験⇒面接のプロセスが必要となります。特に試験についてはきちんと対策を実施する必要があり、遅くても3カ月前くらいから対策を実施していく必要があります。また、年間を通して試験日などが決められている為、突発的に転職を決心するのではなく、きちんと転職の計画をしてから実行に移す必要があります。

民間企業と比べると、転職はしづらいと感じます。

総合

まだまだ安定感があると思われる職業なので、総合評価としては平均より高めとしています。ただし、給料がゼネコン時代と比べるとびっくりするくらい低くなるとの声も聴いていますので、その点注意して頂ければと思います。

メーカー 建築担当

私の統計では、公務員の次に転職先として多いのがメーカーです。公務員より転職はしやすいので、突発的に転職を考える方であれば、このメーカーを選ぶのが多いです。

経験を活かせる度 3.5
給料 3.5
時間外労働の少なさ 3.5
転職のしやすさ 3.0
総合 3.5

経験を活かせる度

建築担当の業務としては、一般的に建物の【新築・改修建物の設計、工事管理(コスト・工程・品質)、アフターケア】がメインになると思われます。ただし設計に重きをおくメーカーもあるため、自分の経験を活かせるかは、転職する際きちんと募集要項を読み込む必要があります。

公務員と同様で、工事管理としてはゼネコンの経験を主に活かすことができますが、設計業務についてはあまり経験がないので苦労するかと思います。また新築の案件はあまりなく、改修がメインとなる為、ゼネコンで新築ばかり担当されていた方は、少し経験を活かせる度は低くなるでしょう。

給料

企業にもよりますが、給与ベースはゼネコンと同等レベルと考えてよいと思います。ですが、ゼネコンより時間外労働は少ないことから、給料はかなり下がります。

時間外労働の少なさ

工事管理がメインではない為、時間外労働は絶対的に少なくなると思います。ただし、どの企業にも繁忙期がある為、その際は、時間外労働が多くなる可能性はあります。

転職のしやすさ

一般的に民間企業であれば、転職はしやすいです。募集をしている職種と、転職をしたいと思う時期がピタッと重なり合えば、1~2カ月くらいで、内定をもらえます。(私は、募集に対し申し込みをして、試験や面接を受けて、内定をもらうまでかかった期間は、約2カ月でした)

建築担当ということで、設計業務がある為、一級建築士や設計の経験がないと、転職することは少し難航すると思われます。

総合

自分のニーズに合う職種があれば、すぐに転職できることから、【今すぐにもゼネコンを辞めたい】と思っている方にとっては良いかと思います。(以降も同様)ただし、メーカーによって【建築担当】の仕事の中身がかなり異なりますので、きちんと自分に合った仕事であるのか確認する必要があります。

メーカー 施設維持管理

私の統計では、自分の経験を活かすことができる転職先として一番多いのが、メーカーの施設維持管理です。先ほどのメーカー建築課と比べて、現場に特化した仕事である為、ゼネコンの仕事を活かすことができます

経験を活かせる度 4.5
給料 4.0
時間外労働の少なさ 3.0
転職のしやすさ 4.0
総合 4.0

経験を活かせる度

施設維持管理とは、メーカーで所有している工場や建屋などを、いかに長持ちさせる為に、工事業者に工事を発注して改修や補修を行う仕事です。よって建物の改修工事を主にやっていたゼネコン社員であれば、本当に即戦力となります。また、ごく少数ですが、工場内で新築の建物を建てることがあれば、その新築建物にも携わることもできますので、ゼネコン社員で新築ばっかり携わってきた方も戦力になります。

給料

企業にもよりますが、給与ベースはゼネコンと同等レベルと考えてよいと思います。ですが、ゼネコンより時間外労働は少ないことから、給料はかなり下がります。

時間外労働の少なさ

工事の進捗状況にもよりますので、休日出勤や残業もあります。ただし、あくまで発注者として動くことが多いので、時間外労働はゼネコン程多いわけではありません。

転職のしやすさ

先ほどと同様で一般的に民間企業であれば、転職はしやすいです。募集をしている職種と、転職をしたいと思う時期がピタッと重なり合えば、1~2カ月くらいで、内定をもらえます。

さらにゼネコンの経験を活かすことができる為、面接も順調に進むことが予想されます。

総合

経験を活かせる仕事であることは、転職してからも苦労が少なくなりますので、その点で言えば、私はこの施設維持管理の職種は大変おすすめします。ただ時間外労働は決して少ないとは言えず、休日出勤(振替休日はありますが)も多々ありますので、休みが一定でない点も念頭に入れて頂ければと思います。

ビルマネジメント

ビルマネジメントは、主にゼネコンで設備施工を担当していた方が、転職先で選ぶことが非常に多いです。しかも経験を活かせる職種であることで、転職した後でも仕事にすんなり馴染める可能性が高いです。

経験を活かせる度 4.5
給料 2.5
時間外労働の少なさ 3.5
転職のしやすさ 4.0
総合 3.5

経験を活かせる度

ビルマネジメントは大型複合施設や事務所まで、建築や設備の事を全般的に管理をする仕事となります。建築の仕事でいえば、【扉が閉まりにくくなった。どうにかしてほしい】【窓からの直射日光がまぶしい。どうにかしてほしい】など、主に使い勝手に困った人たちからの要望を受ける仕事になります。設備の仕事でいえば、【部屋の中で、暑い・寒いのムラがありすぎる。どうにかしてほしい】【電気の電球がきれている。変えてほしい】など、主に居住域で設備に関連することでの要望を受ける仕事となります。また設備自体の点検やメンテナンス業務もメインとなります。

よって、建築の仕事もありますのが、設備がメインとして活躍する職種です。

給料

企業にもよりますが、給与ベースはゼネコンより少ないと考えてよいです。

時間外労働の少なさ

時間外労働は少ないかもしれませんが、休日出勤や宿直などはあります。また設備のトラブルがあれば、至急対応をする必要があるため、本来休日であった日でも、出勤する可能性があります。

転職のしやすさ

先ほどと同様で一般的に民間企業であれば、転職はしやすいです。募集をしている職種と、転職をしたいと思う時期がピタッと重なり合えば、1~2カ月くらいで、内定をもらえます。

さらにゼネコン設備施工担当であれば、大いに経験を活かすことができる職種である為、面接も順調に進むかと思われます。

総合

正直給料が低いので、転職先として悩むかもしれません。ですが、ゼネコン設備施工担当としての経験はかなり活かすことができますので、【今より時間外労働を少なくしたい】と思われる方は、すぐに飛びつきたくなる職種です。

コンサルタント 建築担当

コンサルタントは、いわゆるコンストラクション・マネジメントと呼ばれる職種です。建物が完成するまでの間において、自分の知識をフルに使って、発注者と施工者の通訳をするような仕事です。

経験を活かせる度 3.0
給料 3.5
時間外労働の少なさ 3.0
転職のしやすさ 3.0
総合 3.0

経験を活かせる度

コンストラクションマネジメントということで、もちろん施工の知識は必要ですが、大半は建物が完成するまで、どのくらいリスクに気付けて、どのくらい先が読めるかが勝負になります。そのため使用する施工知識はほんの一部となります。

むしろゼネコン時代に現場を俯瞰でみれている立場(所長や課長など)であれば、経験をかなり活かすことができる職種かと思います。

給料

企業にもよりますが、給与ベースはゼネコンと同等レベルと考えてよいと思います。ですが、ゼネコンより時間外労働は少ないことから、給料は下がります。

時間外労働の少なさ

ゼネコン程とは言いませんが、時間外労働は少ないと言えない職種といえます。

転職のしやすさ

若年社員ですと、あまり経験を評価されることが無く、書類選考でも落ちてしまう可能性があります。その点で言えば、転職はしづらいと考えます。

総合

コンサルタントは、経験がないと難しい職種です。精神論に聞こえますが、若い人の発言力というものは、少し軽視されがちです。その点でも、経験を重ねて早くても30代から転職されることをおすすめします。

どうしても建築関係でコンサルタントの仕事をしたいという思いが無ければ、避けるのが無難かと思います。

不動産業 テナント工事管理担当

いわゆる不動産業はもちろん、小売業で大型複合施設を持っている企業において、その建物内に誘致するテナントの工事を行う職種です。主に建物ができた後に行う工事となります。これもゼネコン工事の超縮小版と考えることができますので、経験を活かすことができます。

経験を活かせる度 4.0
給料 3.5
時間外労働の少なさ 3.0
転職のしやすさ 4.0
総合 3.5

経験を活かせる度

ゼネコンで行っていた工事の超縮小版と考えて頂ければ、経験を活かすことが可能かとお分かりいただけるかと思います。その超縮小版を何十個も受け持つような形をなります。これもゼネコン時代に改修物件を主に担当されていた方は、より経験を活かせる職種です。

給料

企業にもよりますが、給与ベースはゼネコンと同等レベルと考えてよいと思います。ですが、ゼネコンより時間外労働は少ないことから、給料は下がります。

時間外労働の少なさ

ゼネコンの縮小版なので、時間外労働は決して少ないとは言えませんが、ゼネコン時代よりかは少なくなると予想されます。

転職のしやすさ

ゼネコン時代に改修工事を担当されていた方は、面接までスムーズに事が進むかと思います。新築の担当であっても、経験は活かすことはできますが、改修工事担当と比べると、少し重宝度は下がります。

総合

テナントもオープンまでの時間がない中で工事をすることがある為、その時は腹をくくって時間外労働を受け入れる必要があります。現場に未練があって、少しでも時間外労働を減らしたい方にとっては、良い職種かと思います。

まとめ

ゼネコンからの転職先について、少しはご理解いただけるような記事だったでしょうか。

ちなみに転職してその企業に入る場合は、【経験者】として見られるため、できないことはできないときちんと面接のときに言う必要があります。

自分を大きく見せようと思い、できないこともできると言ってしまうと、相手企業にとっても自分にとってもミスマッチになってしまい、入社した後に非常に苦労します。

転職は下調べを確実に行って、慎重に動くようにしましょう。

非常に長い記事でしたが、ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。