【ゼネコン見積作成者必読】概算時に過去見積をうまく利用する方法

こんにちは!ハマカナです。

ゼネコンとして働いている限り、【この工事のおおよそのコストを教えて】や【至急概算コストを算出して】といわれることがあります。

実際にゼネコン現場担当として働き、中堅ともなれば、おそらくそんなに苦労せずに作成することができるでしょう。ただ、コストを算出する為に、金額を積み上げていく方式だと、かなりの時間がかかってしまいます。

青年A
金額を積み上げていく方式だと、それだけに専念すれば2,3日で終わると思うけど、他の仕事もいっぱいあるしな。

ハマカナ
そんな時は、過去の見積を参考にして、現在と過去の物価指数を補正してあげれば、すぐに算出できるよ。ただ、【本当に参考のコストとなります】と、注意書きしないといけないけどね。

【概算を提出して】という側の心情としては、大きく分けて2パターンに分かれます。それは下記の通りです。

  • (工事を実施ことがほぼ決定)予算取りの為に、概算コストを知りたい
  • (工事をするかは検討段階)大体のコストを把握する為に、概算コストを知りたい

前者であれば、工事を実施することがほぼ決定している段階なので、今回ご紹介する方法ではなく、時間をかけてコストを積み上げていく方式を採用することが良いかと思います。

後者であれば、工事をするかはおおよそのコストを把握してからとなる為、時間をかけずにおおよそのコストを知れれば良いわけなので、今回ご紹介する方法を使うと、時間をかけずにコストを提示することができます。

仕事においてなんでも当てはまりますが、相手のニーズを把握することは重要です。相手のニーズが最初から外れていたら、これからやろうとしていることが水の泡になる可能性があります。よって、最初に相手が望んでいることをヒヤリングしましょう。

その結果、【早めに】【大体の概算コスト】をというニーズであれば、今回の方法も使用できるかと思います。

概算や過去見積をうまく利用する方法
⇒建設工事費デフレータを使用する

今回ご紹介する方法は、【同じような工事の過去見積がある】ことと【本当に大体のコスト】を算出する時に使用します。この方法が使えるのは、改修工事をメインにしている方がほとんどかと思います。

また改修工事をメインにされている方だと、概算見積算出用のエクセルシートを持っていて、それを使って概算コストを算出することがほとんどかと思います。正直言うと、そちらの方が早いと思います。

ただ今回ご紹介する方法は、【使用するデータの信頼性が高く】【根拠がはっきりしている為】、見積依頼者から説明を求められた時、相手から納得を得られる可能性が高くなります。ちなみにその使用するデータとは【建設工事費デフレーター】という国土交通省が公表しているデータとなります。

それでは建設工事費デフレーターのダウンロード方法から、使用方法までを解説させて頂ければと思います。

ダウンロード方法

建設工事費デフレーターのデータは国土交通省のHPから無償でダウンロードすることが可能です。

【国土交通省HP⇒統計情報⇒建設工事活計統計】と進んで頂ければ、建設工事費デフレーターのデータがダウンロードできるページへとたどり着きます。

まずはこれをダウンロードしましょう。余談ですがゼネコン担当であれば、国土交通省のHPは逐次チェックはしておきましょう。我々では到底できない調査による発表資料を提供して頂けます。

データの中身の説明

以下はダウンロードした建設工事費デフレーターの中身となります。

現在のデータは2011年4月を基準(100.0)としており、その基準に対して求めたい年月の【主に物価変動】を加味して換算し、数値を算出しています。簡単に言うと基準より数値が上がっていれば、建設に係る物価が上がっていることになります。

データを見ると、基準から現在まで、基本的には増加傾向にあることが見て取れます。

実際の使用方法

それでは、建設工事費デフレーターを用いて、実際の使用方法を解説致します。

例えば、2019年の1月時点で【概算コストをだしてくれ。大体のコストで良い】といわれた場合を想定します。その場合あなたが、まず取り掛かることは、【過去に同じような見積を作成したことがあるかを探す】事です。

運よく、過去に同じような見積(2018年1月の見積と想定します)があれば、下記のように、2018年1月の見積金額を2019年1月の見積金額に変換して上げればそれで終了です。下記を見て頂くと、2018年1月のデフレーター値は108.2であり、2019年1月のデフレーター値は112.1となっています。112.1から108.2を除し、2018年1月時点の見積金額を乗じてあげると、2019年1月時点の見積金額に変換が可能となります。

これだけの事を行うのであれば、おそらく1日も掛からず算出が可能です。早く欲しがっている相手側にとってみれば、【早くて】【ある程度根拠を持った正確性のあるコスト】となる為、おそらく満足することでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。この方法を使える条件は限られてしまいますが、条件が整っている場合は非常に有効な手段となります。

また建設工事費デフレーターのデータ自体、非常に応用が利くデータとなります。客先との工事請負契約が終わった後でも、このデータを見せて【物価が上がっている為、工事費が膨らんでいます】と説明すれば、もしかすると追加金額がもらえるかも。。。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。この記事の他にもゼネコンや設備担当、ゴルフ等に関する記事もありますので、併せてお読み頂けると幸いです。