【ゼネコン設備担当者必見】仮設工事の重要な7つのポイントとは

こんにちは!ハマカナです。

ゼネコン設備担当であれば、仮設工事を担当することがあります。ここでいう【仮設】とは、仮設電気・給排水を指します。仮設とはいえ、設備関係のお仕事なので、設備施工社員が担当すると思われがちですが、比較的小さい現場においては、建築施工社員が担当をすることが多いです。

また仮設工事の役割は下記の通りとなっております。

仮設(電気・給排水)工事の役割
○工事用で必要になる電気・水・排水を供給するため、供給元から需要場所まで仮設申請や配管・配線を行う作業である。(基本的に最終的には撤去する。)

仮設(電気・給排水)工事については、設備の若年社員が担当すると、非常に勉強になります。なぜなら、仮設工事については設計図などがなく、自分で業者と調整して配管や配線のサイズなどを決めるからです。そしてその業者と調整して決定した配管や配線が【仮にミスをしても】仮設なので、現場内からやいのやいの言われても、その中での非難で終わるため、影響範囲が比較的少なく済みます。

いわば、設計から施工、そしてアフターフォローまでを経験できるので、通常施工者の目線でしか考えないものが、設計者の目線で物事を見ることができるのです。

そんな設備若手社員にもおすすめできる、仮設(電気・給排水)工事に関して、もし担当になった場合、私の実体験から重要なポイントを記載させていただければと思います。よろしければご覧いただけると幸いです。

仮設(電気・給排水)工事の重要な7つのポイント

これより仮設(電気・給排水)工事の際の重要なポイントについて記載させていただきます。

重要なポイントを記載しますが、仮設工事はあくまでも仮設工事であることと、仮設工事を担当してくれる業者が付きますので、若手社員でも安心して担当できることを覚えておいてください。業者がもし頼りなければ、上司に相談するもよしです。まずは自分ひとりで抱え込まないことを前提に担当していただければと思います。

それでは重要なポイントについて記載いたします。

重要な7つのポイント

仮設(電気・給排水)工事の重要なポイントとして、大きく7つあります。

重要なポイント

コスト優先で考える。
品質については超重要ポイントのみ抑える。
仮設給水・排水の必要箇所は作業所全員にヒアリングする。
仮設電気の容量は全体工程表でピークを想定し決定する。
本設から仮設を取ることも計画する。
仕事は急遽ではなく、計画性をもって依頼する。
盛替えは最小限にする。

それでは順番に説明させていただければと思います。

コスト優先で考える

仮設は基本的に、最終的には撤去するものなので、あまりコストをかけるメリットはあまり大きくありません。むしろ比較的大きい現場であれば、仮設工事費はかなりの金額を予算取りしていることが多いので、仮設で費用を削減できれば、利益に貢献することができます。

本設のように、【余裕をもって設計】することはせずに、考えられるすべてのことに対し、ぎりぎりの線を攻めることが、おそらく仮設工事の本質であり、やりがいであると思っています。

【余裕を持つ】ということは、想定できない部分に対してのバッファーとも考えられるため、その想定できない部分はクリアにして、余裕を見ないような計画ができると、それは設計的な能力が格段に上がると私は思っています。

なのでコスト優先とタイトルで記載しましたが、【コスト優先だと、ケチなイメージがあって、気が乗らない】と思う方もいらっしゃると思いますが、きちんと論理立て、ここまで私は検討したうえで設計しましたと言えれば、それはケチでダーティーなイメージではないことは、だれもが理解できるかと思います。

品質については超重要ポイントのみ抑える

先ほどコスト優先と記載しましたが、ここぞの品質はきちんと確保する必要があります。

例えば仮設配管を仮囲い沿いに敷設する場合、支持方法は番線などでもいいですし、仮設の配線であれば、新品でなく中古でもいいですし、とりあえず仮設なのでコスト重視で良いです。

ただ、仮設の配管であればどれくらい水を使用するか計算をして管径を求める必要がありますし、配線も同様に電気がどのくらい使用されるか計算し配線の太さを求める必要があります。

このポイントを外してしまうと、結局施工をやり直すことになり、余計にコストがかかってしまうことになります。これはコストにひびいてしまうことになるので、超重要ポイントとして抑えておく必要があります。

このように何を抑えておく必要があるか、自分の経験から求めることが難しければ上司やサブコンに相談しましょう。

仮設給水・排水の必要箇所は作業所全員にヒアリングする

コスト優先にするためにも、仮設の必要箇所は作業所全員にヒアリングすることは重要です。

おすすめは、自分で考えた仮設計画図を、作業所全員に回覧することです。そうすれば、各担当ごとに考えて、担当ごとに上司に相談し、了解をとっていくからです。

回覧をする事で、【全員承知の上で施工できる】ことで自分の責任を回避できるのです。

メールでの回覧も良いですが、人によっては【見てない】と言う人がいますので、できれば紙で回覧しサインをもらっておくと良いです。

この行為は自分を守るために非常に大事なこととなりますので、ぜひ習慣付けると良いかと考えます。

仮設電気の容量は全体工程表でピークを想定し決定する

低圧で電気の引き込みを行う場合はアバウトでも良いかと思いますが、高圧でキュービクルを設置する場合は、全体工程表で各工事で使用する電動工具を積み上げていき、ピークを想定し容量を決定する必要があります。

高圧になると、基本料金も高くなりますし、キュービクルのレンタル料もバカになりません。

また、【足りないから容量をあげよう】と思っても、簡単にできることではなく、増設はコストも大きくかかります。

従って、計画の段階で綿密な計画が必要です。およそではなく、比較的時間をかけてじっくりと。それがコストを抑えることにもつながります。

本設から仮設を取ることも計画する

工事終盤になると、仮設の配線や配管が邪魔になる時がきます。そんなときは、本設の配管・配線を仮設利用することが有効になってきます。

特に工事終盤になると仮設盤や仮設配線が、建築仕上げ工事から見ると、非常に邪魔になります。

よって早めに受電をして、コンセントなどを活かすと良いです。

また配管についても、縦管などは本設を利用することもあります。

上手に本設を利用する計画にすると、コストも削減でき、【仮設を早く撤去しろよー】といったプレッシャーから逃れることができます。これが意外と大きなプレッシャーなので、かなり精神的にも余裕ができることになります。

仕事は急遽ではなく、計画性をもって依頼する

仮設とはいえ、仮設の電気や給排水がないと、仕事が止まってしまいます。ただ仮設なので、みんなが忘れがちで、【至急!】【明日まで!】と仮設担当が言われることが多々あります。

仮設業者も慣れているのか、【明日まで?了解】と対応することが多いので、それに甘えがちになります。

ただ人が動くと言うことは、お金も動いていることになります。ゼネコンの仮設担当は気にしないことが多いのですが、その点も考えて、仮設業者に対応してあげると、コストも抑えて上げられるとともに、仮設業者からの信頼も得られます。

この建築業界は、人と人の繋がりがモノを言う世界ですから、仮設業者からも気に入られると、後々メリットがあります。

従って仕事は急遽ではなく、計画性を持って依頼することを非常におすすめします。

盛替えは最小限にする

計画上どうしようもない盛替えは良いですが、【とりあえず、ここに配管配線を敷設しておいて】と施工した仮設を、【ここ邪魔だから盛替えしといて】と言われることは、仮設業者からすると、腹立たしいことになります。

【ちゃんと全体を俯瞰して計画しろや!】と。

まさに仰る通りです。しかもその盛替えるためのコストも余計にかかることになります。さらにその盛替えしたコストは契約に含まれていることが多く、仮設業者は盛替えれば盛替えるだけ損になることが多いです。

先程も記載しましたが、きちんと計画して盛替えを少なくすれば、コストも抑えられるし、仮設業者からの信頼を得ることができます。

従って、盛替えは最小限にしてあげることは非常に大事なこととなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。仮設(電気・給排水)工事とは、最終的には建物にとって不要なものになりますが、仮設がないと工事が止まってしまうほど重要な役割を持っています。

従って、よりコストをかけずに、より効率的に仮設をすることができるかが、現場を上手に運営できるコツかと思います。

【仮設だから適当で!】とは思わずに、自分で考えて、少し微妙な線を攻めて、コストを削減する楽しみもあるかと思います。よって今回ご紹介した重要なポイントを抑えて取り組んでみると、さらに仕事に対し楽しく接することができるかと思います。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。この記事の他にもゼネコンや設備担当、ゴルフ等に関する記事もありますので、併せてお読み頂けると幸いです。