【配管径の求め方】若手ゼネコン設備担当がすぐに使える設計知識

こんにちは!ハマカナです。

ゼネコン設備担当とは、基本的な設計図を基に、その設計図の意図をくみ取って、施工するための手段を計画し、その計画通りに施工できているか管理し、設計図の意図の性能が確保できているか稼働させて確認することを、主な仕事としています。

従って、設計図は設計者が作成し、施工は施工者ですみ分けしても問題ない、と思われるかもしれませんが、そうではありません。

青年A
なぜ!?設計の事なんか知らなくても施工は可能だよ!

ハマカナ
確かに可能です。ただ知らないと、設計図から少しでも外れたことをする時、自分で判断できず、すべて設計者に確認をする必要があります。時間が非常にかかります。また、VEと呼ばれるコストダウン案の幅も広がります。

設計の知識がなくても、施工はできます。ですが、設計の知識があると、施工する選択肢の幅が一気に広がります。それは、あなたの為にもなりますし、サブコンの為にもなります。今回は、若手でも簡単に覚えられ効果の高い設計の知識を記載しますので、もしご興味があればご覧頂ければと思います。

ここまでのポイント
〇ゼネコン設備担当は設計図の意図を基に、形にする仕事である。
〇設計の知識がないと、施工するための時間がかかる可能性がある。
〇今回の記事は、若手でも簡単に覚えられ効果の高い設計の知識を記載。

配管径の求め方

設備担当であれば、配管の事は知っていないと仕事になりません。なぜなら配管は、あなたがいつも使用する場所に、当たりまえのように使用されているからです。

例えばトイレであれば、排泄物を流すための水も、それを流すのも、すべて配管の中を通しています。その他にも、キッチンの水もガスも全て配管の中を通って、目的の場所まで運ばれています。

建物が【建物として普通に使われる】為に配管は欠かせない設備となります。

その配管は得てして、【この場所にも敷設してほしい】などの要望が出て、設計図に記載されている場所よりも増えることが多々あります。

そのような時に、いちいち設計者に確認しても煩わしいですし、設計者も忙しい時は特に後回しにされる可能性が高いです。

またサブコンに条件(流量)だけ伝えれば、もちろん算出はしてもらえますが、なんとも【かっこよく】ありません。

感情論?と思われるかもしれませんが、非常に重要なことです。

かっこいいと思えれば、自分の自信にもつながります。なにより仕事を楽しいと思えます。

特に若手ゼネコン設備担当は、【おれがいる意味あるのか?】と思い楽しいと思えなくなることがあります。

サブコンがいるから検討や計画、もちろん現場管理もしてくれる、ゼネコンはそれを管理するだけですから。

そんな中、そのサブコンを主導する為に、知識をつけることは非常に重要です。

サブコンも人間ですから、【この人若いのに知識があるな、ついていきたい!】と思ったら、その現場は完成したと考えてよいでしょう。

お金の垣根を超えた付き合いをするには、感情論が有効なのです。

前置きが長くなってしまいましたが、配管サイズの求め方は非常に簡単です。下図をご覧ください。

建築環境工学・建築設備工学入門より引用

流量線図と呼ばれる図です。

当然、この表を作成するためには様々な計算式がありますが、今回は簡単かつスピーディーに管径を求める方法をご紹介します。

まず単位摩擦抵抗【kPa/m】については、0.3が一般的になります。

仮にユースポイントで流量200l/minが必要な場合の管径はどうなるか。

下図の通りとなります。

管径は75SU(管径の呼び方ですと75A)となることがわかりました。

ちなみに、お風呂の一般的な水量はご存知でしょうか?

200lとなります。

それでは皆様の家のお風呂は、1分で出来上がりますか?(75Aを使用したとして200l/min⇒1分で200l/min供給できるということ)

そんなことはないですよね。

通常お風呂の配管径は15Aもしくは20Aを使用します。

そうすると、単位摩擦抵抗0.3と20Aが交わる点を見ると、約13l/minであることがわかるかと思います。

ですので、200l÷13l/min=約15minでお風呂ができることになります。

ちなみにエコジョーズ(株式会社ノーリツ)の給湯機を引用して中身を見ると以下の事がわかります。

■能力表に記載がある、出湯量を見ると、16もしくは10l/minとなっており、概ね流量線図で求めた流量と一致することがわかります。

株式会社ノーリツHPより引用

簡易的な管径の求め方ですが、覚えておくと、非常に役立ちます。

流量線図を見るだけなので、スピーディーな対応ができます。設備施工社員として、信頼度を上げる為ぜひ覚えておくことをおすすめします。

ただし、あくまでも流量線図は簡易的に配管径を求める為のツールになりますので、原理原則をもし知りたい人がいれば、今回はさわりだけご紹介します。

下記公式は、私も1度しか計算したことはありません。またダルシー・ワイズバッハの式については、ムーディー線図も併せて確認が必要となります。

あくまでも参考まで。まずは流量線図で事足ります。

建築環境工学・建築設備工学入門より引用

ここまでのポイント
〇配管径は流量線図から求めるのが、簡易でスピーディー。
〇厳密には各種計算公式から算出される。
〇お金の垣根を超えた付き合いをするには、感情論が有効。

まとめ

まずは設計図に記載されている内容は、上記のようにきちんとした根拠があることをご理解ください。

その根拠を理解し、その根拠が理論的であれば、あなたが提示するものは、もはや若手の意見ではなく、【一設計者としての意見】として扱われます。若手の垣根などありません。

設計知識を理解することは、説得力を増すことにもなりますので、ぜひこれ以外にも進んで取得することをおすすめします。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。この記事の他にもゼネコンや設備担当、ゴルフ等に関する記事もありますので、併せてお読み頂けると幸いです。

今回の記事のように、若手ゼネコン設備担当の為の記事を他にも記載していますので、併せてお読み頂けると、より幅広い知識を取得できるかと思います。

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