若手ゼネコン設備施工担当がまず学ぶべきコスト知識

こんにちは!ハマカナです。

ゼネコンのみならず、会社というものは、社会に貢献し、なおかつ【お金を儲ける】ことが根本的な存在意義となります。

我々ゼネコン設備施工担当が、社会に貢献するには建物の設備をしっかりと設置することで、建物を使用する人々に貢献することで役目を果たせます。

お金を儲けることについては、きちんとしたコスト管理が必要となり、それなりの知識が必要となります。

青年A
コスト管理って、相当の責任があって、怖い印象があるよ。

ハマカナ
その印象は正しいよ。むしろ怖い印象でないと慎重になれないので、その気持ちは大事にして。若手ゼネコン設備施工担当は、すぐにコスト管理をするわけではないので、とりあえずは安心して。将来管理する為にまず学ぶべき知識を教えるよ。

それでは下記に若手が学ぶべきコスト知識を3つ記載します。その中に【人や物の単価を覚える】といった項目はありません。理由としては、人の単価についてはあなたの会社や、国土交通省のHPに基準が記載されており、物の単価は代理店などからヒヤリングすることができるからです。

参考までに人の単価については、リンクを載せておきます。国土交通省関東地方整備局⇒技術情報⇒公共工事設計労務単価となります。またこちらも参考にしても良いですし、あなたの会社の積算基準があるかと思いますので、むしろ民間工事であればそちらを使用することが一般的です。

こちらをダウンロードしておき、必要な時に見れば特に若手が覚えるべき内容ではないと思っています。それよりまず根本として、下記の内容を覚えておくべきと思います。

若手ゼネコン設備施工担当がまず学ぶべきコスト知識

若手ゼネコン設備施工担当がまず学ぶべきコスト知識は下記の3つとなります。

  • 自分の目で施工手順を確認する
  • 見積書の大中項目をざっと見る
  • 見積書の小項目を3つじっくり見る

正直基礎を学んでしまえば、後は応用はテクニックのみとなります。私は10年の経験で上記を基礎と感じております。

それでは下記に先ほど挙げた3つの事項について詳細を記載させて頂ければと思います。

自分の目で施工手順を確認する

見積もりを作成する時でも、サブコンからの見積もりを査定する時でも、絶対に必要になるのが、施工手順を知っていることです。手順を知らなければ、【人がどれくらい必要で、どのくらいの期間でできるか】がわからないので、見積もりを作成や査定することができません。もし出来たとしても、それは【根拠のない見積もりや査定】となる為、少し質問されたくらいで適当な回答をしてしまい、その内容が薄っぺらいことがわかってしまいます。

【自分の目で施工手順を確認する】については、まさに若手の時しかじっくり学ぶことができない項目になります。正直これを覚えることが、基礎でもあり、王道でもあります。設備のみならず、建築の施工手順も学ぶと、コストについて最強のゼネコン担当に育つことになるでしょう。

私は若手の時、現場を歩いては、建築・設備問わず職人さんに話しかけ、その施工手順について質問をしたりしていました。職人さんもめちゃくちゃ忙しい時でなければ、笑顔で教えてくれます。実は教えるという行為は優越感に浸れるので気持ちがいいものです。教えられているこちらも生きた情報を手に入れることができますので、両者ともウインウインとなります。

見積書の大中項目をざっと見る

施工手順が重要であることは、先ほど簡単にご説明いたしました。ただ施工手順を知るということはあくまでも【プロセス】となります。

そのプロセスを経て、最終的には見積書という【ゴール】を目指す必要があります。よってそのゴールのイメージが掴めていると、プロセスの質も上がることになります。

そのゴールである見積書の中身は、大きく大・中・小項目に分かれています。大と中項目は、正直体裁を覚えるだけで良いです。なぜなら施工手順などの知識は不要で、機械的に項目を作るだけの作業だからです。よって、大と中項目についてざっと見ておきましょう。

ちなみにその見積書のフォーマットについては国土交通省のHPからダウンロードができます。リンクは国土交通省HP⇒官庁営繕の技術基準となります。このページの■3-6工事費積算関連に見積書のフォーマットも合わせた、見積関連の資料がございます。お時間のある時に一読することをおすすめいたします。

見積書の小項目を3つじっくり見る

見積書の大中項目をざっと見たら、次は小項目をじっくり見ましょう。まさにこの小項目については、一番目に紹介した施工手順を確認するという項目に深くつながりがあります。

この小項目の中に、【人がどれくらい必要で、どのくらいの期間でできるか】を金額で表すことが必要になります。

この小項目の内容を理解した上で、現場で施工手順の確認をすると、【ゴールのイメージをもったままプロセスを踏めること】になります。これがいかに効率的であるかご理解いただけるでしょうか。

地図もないまま目的地につける人は少ないですよね。地図がなければ何とか人に聞いたり、歩き回ったりして、やっと目的地に着くことができます。ただ、スマホの地図アプリでナビをしてもらい、目的地に着くのはたやすいですよね。後者のようなイメージを持っていただければ、先ほどご紹介したことが、どれだけ効率が良いことかわかっていただけるでしょうか。

よって小項目については、じっくり見ましょう。そして、【給水設備・機器設備・動力設備】の3つを見ることをおすすめします。お時間がある方は、少しだけ解説いたします。

給水設備

衛生設備の中で、最も一般的で、かつどの建物でも出現する見積項目となります。よってこの項目をじっくり見ることをおすすめします。

衛生設備のメインは配管を施工することであり、給水設備の内訳は配管工事が主となります。給水設備の項目をじっくり見ておけば、衛生設備の大半を押さえる事にもつながる為、非常におすすめします。

機器設備

どの設備でも絡みがあり、どの建物でも出現する見積項目となります。よってこの項目をじっくり見ることをおすすめします。

機器を据え付ける時、どのような材料が必要で、どのような施工手順なのかを理解することにもつながる為、非常におすすめです。また機器設備とは、【見積項目の中で、金額が非常に大きい項目】でもあります。この見積項目をミスしてしまうと、損失がかなり大きくなってしまうため、自分に様々なプレッシャーを与えないためにも、この項目はおすすめとなります。

幹線設備

電気設備の中で、最も一般的で、かつどの建物でも出現する見積項目となります。よってこの項目をじっくり見ることをおすすめします。

屋外~キュービクル~各階の盤への配線をする工事になる為、電気設備の根源を理解することにもつながる為、非常におすすめです。

まとめ

コスト管理については将来的な話となりますが、若手の時にどのような意識をもって現場を見て、施工手順を覚えるかで、将来的なコスト管理について【すんなり入り込める人と入り込めない人の差が出る】と思います。

よってこの記事を見て頂き、少しでも心が動いていただいた方は、実践をしていただけると幸いです。

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。この記事の他にもゼネコンや設備担当、ゴルフ等に関する記事もありますので、併せてお読み頂けると幸いです。