若手ゼネコン設備担当が体得すべきサブコンとの接し方

こんにちは!ハマカナです。

他の記事(【徹底解説】ゼネコンの建築施工担当と設備施工担当の違い)でも紹介しましたが、ゼネコン設備施工担当にとって、サブコンは非常に重要なパートナーです。

正直な話、若手時代はパートナーではなく、教師みたいなものです。教えてもらうことがほとんどです。ただ、10年たった中堅と呼ばれるゼネコン設備担当も、サブコンには教えてもらうことが沢山あります。

同じ経験年数のサブコンと専門分野で勝負をしたら、絶対に勝てないです。だって、ほとんど大卒で、それなりの大学で学んでいる為、ゼネコン担当として働いていても何らおかしくはないレベルの方々です。(ゼネコンがそれほど優秀だとは言いませんが)

青年A
そんなにサブコンが優秀だったら、我々ゼネコン設備担当はいる必要ないじゃん。

ハマカナ
そう、誰しも【俺は必要ないかも】って思う時期はあります。ただ、必要と断言できます。サブコンさんそれぞれの力は優秀ですが、それらを統率する為にはゼネコン設備施工担当が必要なのです。アリの目ではなく、トリの目で全体を俯瞰する力は何よりも強力。

働きアリのようにせっせと働くことは重要ですが、個々がバラバラに動いたり、行く道を誤ったりしては、せっかくの働きが無駄になってしまいます。(実際アリはフェロモンを残して道を迷わないようしていますが)

そこで一歩引いた立場で、頭上から冷静に戦況を見極め、指示をする立場の人間が必要です。

そうです。それがゼネコンの設備施工担当となるわけです。

今回はそんな立場にある、サブコンとの接し方について説明をさせて頂ければと思います。

若手ゼネコン設備担当が体得すべきサブコンとの接し方

接し方については、大きく分けて3つあります。

  • 謙虚な姿勢で接する
  • 根拠を用意して接する
  • 時には厳しく接する

以上となります。詳細は以下で解説したいと思いますが、まずはおさらいの為にゼネコンとサブコンとの位置づけの図を掲載します。

サブコンは電気担当、衛生担当、空調担当に分かれており、それぞれ専門工事業者と協力をし、それぞれの担当の工事を竣工まで導きます。(比較的小さな規模の建物では、衛生・空調工事を同一の会社で実施することが多いです)

そのサブコンを統括する立場にあるのが、ゼネコン設備施工担当となるのです。

それではサブコンとの接し方について、特に若手ゼネコン設備施工担当の立場から解説をしたいと思います。

謙虚な姿勢で接する

これはベテラン設備施工担当にも言い聞かせたい内容です。ゼネコンとサブコンでは請負上立場が上と思っている方もいらっしゃいますが、一緒に良い建物を創るためのパートナーです。

そのパートナーに対して無碍な扱いはするべきでないです。必ず謙虚な姿勢で接する事が重要です。謙虚な姿勢で接することで、お互いの価値を高め、より良いアイディアが生まれるものです。

また若手設備施工担当は、知識が全くない状態なので、謙虚な姿勢で接し、色々と仕事の事を教えてもらいましょう。またもしサブコンに同年代の人がいれば、そちらも謙虚かつ友好的に接し、共に成長していきましょう。

根拠を用意して接する

若手設備施工担当は、圧倒的に経験がないです。サブコンへ【こうしてほしい】と思った場合、あなたであればサブコンを説得する為どのような話し方をしますか。「私の経験上・・・」などという言葉を発することはできないでしょう。「やってほしいからやってくれ」など、恥ずかしくて言えないですよね。

ではどうすればスマートに事が進むでしょう。

【根拠を探し、根拠を盾に説明をすることです。】

サブコンもしっかりとした根拠を出されたら、いくら経験のある40代以降のベテランサブコンでも太刀打ちできなくなります。つまりあなたが相手にしてほしいことを頼む時の、説明の重みが断然違います。また相手も【こいつはできる】と思ってくれて、信用度が増します。信用度が増すと、本当に困ったときに助けてくれるものです。

しっかりとした根拠については、別記事で書いた、【必携!】ゼネコン設備担当におすすめな参考書10冊を参考にして頂けると良いかと思います。特に施工の立場であれば、【公共建築工事標準仕様書】は必携です。これを根拠にして盾にすれば、間違いなく相手は納得するでしょう。

時には厳しく接する

私の経験上、QCDSEMの中で、特に安全に関してはゼネコンの方が優れています。よって、若手設備施工担当でも少し勉強をすれば、安全に関してはサブコンより優位に立つことが可能です。

経験がないにしても、危ないものは危ないという感覚はあるものです。それに知識を加えれば、【これから起きうる事故】も未然に防げる力が付きます。

特に建設業界は命を落とす事故というものが多いです。我々が安全に対し厳しく接するだけで、守れる命もあるのです。人の命は本当に尊い事を念頭に入れておきましょう。

まとめ

サブコンは重要なパートナーであり、かつどのように接すれば良いか少しはあなたの参考になったでしょうか。

基本的には謙虚な姿勢で臨むことが第一です。その後に、仕事ですから、きちんと根拠をもって説明したり、人の命を守るために厳しく接しましょう。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。このほかにも、ゼネコンや設備施工、ゴルフに関する記事もございますので、ぜひご覧いただけると幸いです。