若手ゼネコン現場担当が成功体験をこつこつ積み上げて行く為には

こんにちは!ハマカナです。

ゼネコンでなくても、成長するうえで、成功体験を積み上げて行くことは必要不可欠です。

成功体験を積み上げて行けば、周りからの評価が上がることになりますし、一番メリットが大きいのは自分に対して自信が得られることです。

自信が得られれば、仕事が楽しくなります。そうすると、もっともっと成長したいとの気持ちになり、さらなる成功体験を積み重ね、自身を重ねていけるようになります。いわゆる正のスパイラルを形成することになります。

青年A
じゃあ、簡単に成功体験を積み上げる方法を教えてよ。

ハマカナ
簡単に積み上げた成功体験じゃ、間違った自信に繋がり、短期的には良いかもしれませんが、長期的には絶対にうまくいきません。自ら挑戦をして、試行錯誤して、自分のエッセンスを加え、【できた!】という感触が必要だよ。そのプロセスであれば、仮にできずに失敗体験になったとしても、【次はこうしよう】と修正をかければ、いずれは大きな成功体験となります。

上記の通り、自分なりに挑戦をして、試行錯誤して、自分なりのエッセンスを加えれば、正直失敗をしても良いと思っています。むしろ失敗体験の方が、記憶に残りやすいので、【その失敗を、こうやって工夫して成功に導かせた】と成功体験に結び付ければ、それはあなたにとって、大きな財産になることでしょう。

それでは下記より、若手ゼネコン現場担当が成功体験をこつこつ積み上げて行く為の手法をご紹介いたします。若手ゼネコン現場担当とは、まだまだ俯瞰して建設現場を見ることはできないと思っていますので、まずは小さなことからこつこつと、蟻の目線で積み上げて行きましょう。

若手ゼネコン現場担当が成功体験をこつこつ積み上げて行く為には

若手ゼネコン現場担当が成功体験をこつこつ積み上げて行く為には、3つの手法があります。この3つの手法は、建設現場に欠かせないQCDSの中のCを除いた部分にスポットを当てております。(C:コストについては若手ではあまり関わることが無い為、除外)

この3つの手法で成功体験を積み上げて行けば、おのずと建設現場に欠かせない人間に成長をしていきます。

  • 施工計画書を自分でチェックし、現場確認を実施(Q:品質の観点)
  • 工程を自分で考えて、現場確認を実施(D:工程の観点)
  • 作業計画書を自分でチェックし、現場確認を実施(S:安全の観点)

いずれも、自分なりに挑戦をして、試行錯誤し、エッセンスを加えられる内容です。さらにその自分なりに考えてチェックしたものを、実際の現場で目で見て確認することができる内容でもある為、【計画⇒実行⇒目で見て評価】に改善を加えることで、【PDCAサイクル】を回せることができます。

これも成長するには必須のロジックとなる為、この3つで成功体験を積み上げることは、非常に理にかなっていると自分では思っております。

それでは以下よりこの3つの内容について、少し詳しく説明していきたいと思います。

施工計画書を自分でチェックし、現場確認を実施

施工計画書とは、特定の業者が実際に施工するにあたって、主に【品質】の観点から作成する計画書となります。(安全も加味していますが、それほどスポットは当たっていません。)

組織表や緊急時連絡先、搬出入の方法や施工の手順、使用機材リストなど、一連の施工を行うにあたって必要な内容が書き込まれている計画書なので、この計画書を作り込めば、8割の仕事は終わったことになります。(建築業界では通例的に言われていることです。計画で8割が終わったことになると。)

ただし、実情をお話しすると、施工計画書を見ながら施工している職人さんは、正直少数です。自分のやり方に自信を持っていることと、見ながら施工が面倒くさいというのが本音です。しかし、施工計画書は、きちんとした根拠を持った施工方法などが記載されているので、職人さんにもぜひ見て頂きたい計画書となります。

この実情も打破する為に、試行錯誤をし、想いやこだわりをもって施工計画書を自分でチェックしましょう。業者から提出される施工計画書はいわゆるフォーマットをその現場仕様に、少しだけ手を加えて変えているだけです。そこに【想い、こだわり】はあまり込められていません。

あなたが【想い、こだわり】を込めてあげれば、必ずその施工計画書に愛着が湧きます。愛着が湧けば、職人さんにもぜひ使ってほしいとの気持ちになるので、なんとか働きかけ、見て頂くことになるでしょう。

その想い、こだわりが職人さんに届き、実際に施工計画書を使って施工をしてくれた時に、おそらく【この部分だけど、施工計画書通りに施工できないね】との意見が出るはずです。

そうすると、【激熱】です。改善点が見つかったということで、その施工計画書はパワーアップをする材料を見つけ、そして自分も【こう考えたけど、うまくいかなかった。次はこうすればきっとうまくいく】との考えにたどり着き、大きく成長することになります。

このようなサイクルを踏むと、非常に充実感を得られ、おそらく施工計画書通りにできない部分があるかもしれませんが、基本的には施工計画書通りに進められる施工ができ、それが施工体験として深く心に突き刺さると思います。

工程を自分で考えて、現場確認を実施

工程作成とは、若手が作成するにはかなり難易度の高い作業です。なぜなら自分の担当の作業のみならず、それに関連する作業や設備工事など、全体を把握していないと、工程を作成するのは困難だからです。

よって、若手の方で、建築施工の方はあるフロアの躯体工程(特にRC造の躯体。最近はRCではなくS造が増えているため、貴重であり、建築にとってメインの仕事である為)を、設備施工の方は便所の仕上げ工程(工程ボリュームが多く、多くの業種との調整が必要なため)を作成することに挑戦して頂くと非常に勉強になるかと思います。

そして自分で考えて工程を作成し、時には職人さんと調整をして、時には上司とも相談して、工程を完成させてください。そしてその工程通り進むかどうか、現場で確認してください。もしその工程通りに現場が進まなかったら、【なぜ工程通りに進まなかったのか】考えてください。

工程が予定通り進んだところについては、成功体験として積み重ね、予定通り行かなかったところについては改善をして、いずれは成功体験に変えられるように努力をするとよいかと思います。

作業手順書を自分でチェックし、現場確認を実施

作業手順書とは、特定の作業について主に【安全】の観点から作業の手順を計画し、作成する書類となります。

この作業手順書も実情をお話しすると、施工計画書と同様な現象が起こっております。つまり作業手順書を見ながら施工している職人さんは、正直少数です。【今まで、(少し危険だけど)自分なりの方法でやってきて、事故は起きなかったから大丈夫】と思っている人がほとんどです。

しかし、安全に関しては昨日安全だったからと言って、今日安全であるとは言い切れません。その時々で、安全な方法を検討し、それ通り実行することが、事故を最小限にする方法です。よって職人さんにもぜひ見て頂きたい手順書となります。

従って、施工計画書と同様に、【想い、こだわり】を手順書に載せましょう。最終的にも施工計画書と同様に、成功体験として深く心に突き刺さると思います。

まとめ

成功体験を積み重ねる方法は、おそらくたくさんあるかと思いますが、せっかくゼネコン現場担当であるのであれば、建設現場にとって重要な、QCDSのQCDに的を絞って成功体験を積み重ねれば、1石何鳥にもなる気がしませんか。

また今回ご紹介した3つの方法について、基本的には悩んで自分なりの答えを見つけてください。そのうえで、職人さんや上司に相談した方が、自分の気づきにつながるし、相手にとっても【こいつちゃんと考えているな】と適切に評価をしてくれることになります。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。この記事の他にもゼネコンや設備担当、ゴルフ等に関する記事もありますので、併せてお読み頂けると幸いです。