こんにちは!ハマカナです。
設備担当としてゼネコンに入社し、1,2年はどのような配管の種類があるか全く理解していませんでした。これ何?と言われても、塩ビかSGPですかねー、と答えるくらいの適当さでした。
やみくもに配管種を覚えるのではなく、ポイントを絞って覚えることで、全体的な価値の8割を抑えるようにしましょう。この原理はパレートの法則に基づいています。
パレートの法則とは、【物事に優先順位をつけ、上位20%をおさえることができれば、全体的な価値からは80%をおさえたことになる】という、主に経験則に基づく理論です。この理論は非常に大事です。特に業務量が多いゼネコン現場担当にとっては。少ない時間で効果的な20%を片付けてしまえば、80%の事が終わったことになるということです。(それでも残りの20%の仕事が多いことは否めませんが。。。)
肝となるポイントを見つけ、まずはそのポイントをおさえる(覚える・片付ける)ことができれば、あなたは成功者になります。あのスティーブ・ジョブズの有名な言葉で、【やってきたことと同じくらい、やらなかったことにも誇りを持っている】という名言があります。ジョブズはやらなかったことも重要だと言っていますので、その【やらないと決めた根拠】を明確にして、実際に効果的なことをやることに力を注ぐことが大事です。それがあなたにとって20%の肝となるポイントになるからです。
前書きが長くなって申し訳ございませんでした。以下よりゼネコン設備担当が頻繁に使用する配管種を記載しますので、宜しければご覧頂ければと思います。
頻繁に使用する配管種とは
頻繁に使用する配管種を下の表に記載します。表の一番左手側から、用途⇒部位⇒配管種となります。一般的な参考書等で記載されている表は、配管種⇒用途⇒部位の順番で書かれているものが多いのですが、今回の記事では、【用途ごとに、この配管種を頻繁に使います】との説明がしたいので、用途⇒部位⇒配管種の順番としました。
頻繁に使用されるということは、いわゆる【コスパの高い配管】ということになります。配管とは品質が良いものが最低ラインとなりますので、その品質が良いものの中で、コスト(配管材自体のコストももちろんですが、施工手間が少なくなって結果的に人的コストが安くなることも含みます)が比較的安いものが、今回ご紹介する頻繁に使われる配管となります。
用途 | 部位 | 配管種 | 備考 |
---|---|---|---|
給水 | 屋内 | 硬質塩ビライニング鋼管(VA,VB) | |
屋外 | 硬質塩ビライニング鋼管(VD) | ||
埋設 | 高性能ポリエチレン管 | ||
給湯 | 屋内 | 一般配管用ステンレス鋼管 | |
屋外 | 一般配管用ステンレス鋼管 | ||
埋設 | – | 通常埋設なし | |
排水 | 屋内 | 耐火二層管 | 通称:トミジ管 |
屋外 | 塩ビ配管(VP) | ||
埋設 | 塩ビ配管(VP) | ||
通気 | 屋内 | 塩ビ配管(VP) | |
屋外 | 塩ビ配管(VP) | ||
埋設 | – | 通常埋設なし | |
消火 | 屋内 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:白ガス管 |
屋外 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:白ガス管 | |
埋設 | 高性能ポリエチレン管 | ||
冷温水 | 屋内 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:白ガス管 |
屋外 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:白ガス管 | |
埋設 | – | 通常埋設なし | |
空調用 冷媒配管 |
屋内 | 被覆銅管 | |
屋外 | 被覆銅管 | ||
埋設 | – | ||
蒸気(往) | 屋内 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:黒ガス管 |
屋外 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:黒ガス管 | |
埋設 | – | 通常埋設なし | |
蒸気(還) | 屋内 | 一般配管用ステンレス鋼鋼管 | |
屋外 | 一般配管用ステンレス鋼鋼管 | ||
埋設 | – | 通常埋設なし | |
ガス | 屋内 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:白ガス管 |
屋外 | 配管用炭素鋼鋼管(SGP) | 通称:白ガス管 | |
埋設 | PE被覆鋼管 |
給水配管
給水配管は、主に飲用水で使用する為の水を運ぶための配管を指します。
最もポピュラーで、【どの建物でも絶対に必要な配管】となります。
屋内用配管
屋内用給水配管で一般的によく使用する配管として、硬質塩ビライニング鋼管(VA,VB)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
VAは、配管の内面にライニング(青)、外面は錆止め処理(茶)を施した配管となります。VBは、配管の内面にライニング(灰)、外面は亜鉛メッキ処理(銀)を施した配管となります。一般的にVAの方が安価なので、VAを使用することが多いのですが、もし給水の種類が分かれている(市水、井戸水、非飲用水など)場合は、クロスコネクションを防止する為、一方をVA、もう一方をVBにするなどの方策があります。
以下はJFEスチール株式会社の硬質塩化ビニルライニング鋼管のカタログから引用した写真です。写真の上からVA、VB、VDとなります。
屋外用配管
屋外用給水配管で一般的によく使用する配管として、硬質塩ビライニング鋼管(VD)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
VDは配管の内面にライニング(青)、外面もライニング(青)を施した配管となります。外面をライニングで処理をされている為、屋外やピットなどの多湿になる箇所でも使用することが可能です。
埋設用配管
埋設用給水配管で一般的によく使用する配管として、硬質塩ビライニング鋼管(VD)が挙げられますが、最近のトレンドでは、施工しやすく、耐震性や耐久性にも優れた高性能ポリエチレン管を使用することが多くなりました。
私もかなりお世話になりましたが、積水化学工業のエスロハイパーのカタログから抜粋した下の資料をご覧ください。埋設といえばこれ以外に選択肢はないくらい、施工性も抜群です。また漏れ等の原因になる接続部はEF接合(電気融着)となっており、専用の機械で行う為、正直熟練した職人でなくても、確実な施工ができてしまいます。
給湯配管
ここでいう給湯配管とは、建物で使用するお湯を比較的集約して作り、各需要場所に運ぶときに使用する為の配管を指します。この集約してお湯を作ることを、中央給湯方式と言います。また各需要場所でお湯を作ることを、局所給湯方式と言います。
中央給湯方式は大きい規模の建物で、さらにお湯の需要が多い時のみ使用します。従って【あまりお目にかかる機会はない可能性があります。】
屋内用配管
屋内用給湯配管で一般的によく使用する配管として、一般配管用ステンレス鋼管が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
正直ステンレスを語ると奥が深いため、簡単に注意事項だけ記載します。一番は、ステンレス配管は現場溶接を極力避けることが重要です。下記写真の通り、工場でフランジを溶接し、現場ではパッキンとボルトの接続で済ますの良いです。現場溶接をしてしまうと、うらなみ(配管内部が溶接されていることの証明)の管理が難しく、きちんと溶接されていない状態が出来てしまう可能性があります。これは品質上一番よろしくない状態になってしまいます。
屋外用配管
屋外用給湯配管で一般的によく使用する配管として、屋内用と同様に一般配管用ステンレス鋼管が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
埋設用配管
給湯配管を埋設することはほとんどないため、よく使用する配管種は記載しません。給湯配管は50度以上のお湯が中に入っているため、地面に埋めてしまうと熱が逃げてしまい、熱いお湯がぬるいお湯になってしまうため、基本的には埋設はしません。
排水用配管
排水用配管は、建物内で使用して不要になった水を、屋外に運ぶための配管を指します。
最もポピュラーで、【どの建物でも絶対に必要な配管】となります。
屋内用配管
屋内用排水用配管で一般的によく使用する配管として、耐火二層管が挙げられます。理由としては、区画貫通部にも使用できますし、遮音や保温性能もあるからです。コストを抑えるために、区画貫通部のみ耐火二層管を使用し、その他の部分は塩ビ配管(VP)を使用するケースもあります。
ただ、最近では耐火VPという、遮音性能や保温性能は耐火二層管には劣りますが、区画貫通部にも使用できる配管があります。耐火二層管と塩ビ配管を使い分けるのが手間で、その分別をする管理手間コストを考え、建物内のすべての配管を耐火VPに変えてしまうケースもあります。
屋外用配管
屋外用排水用配管で一般的によく使用する配管として、よっぽどのことがない限り塩ビ配管(VP)を使用することが多いです。(以下の写真)まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
ただし、台車などを頻繁に使用する場所で、配管にぶつけてしまう可能性があるということで、物理的な耐久性を上げる為、配管用炭素鋼鋼管(SGP)にする場合もあります。またポンプ圧が高く塩ビ配管では物理的な耐久性が気になる場所でも、配管用炭素鋼鋼管(SGP)を使用することがあります。
埋設用配管
埋設排水用配管もよっぽどのことがない限り塩ビ配管(VP)を使用することが多いです。余談ですが、既存埋設管が地中に埋まっていて、掘削をする時によく破壊をしてしまうのが、この埋設排水用配管になります。正直常時水が通っている配管ではないため、破壊しても大きく影響を与えるものではありません。
通気用配管
通気用配管は、先ほどご紹介した排水管内の水の流れを、スムーズにするために使用する配管を指します。
最もポピュラーで、【どの建物でも絶対に必要な配管】となります。
屋内用配管
屋内用通気用配管で一般的によく使用する配管として、塩ビ配管(VP)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
通気用配管は、水などは通らず空気のみが通ります。よってコスパを考えて、基本は塩ビ配管(VP)しか使いません。ですが、区画貫通部は先ほどの排水配管と同様に、耐火二層管や耐火VPを使用します。
また、注意事項として排水配管と接続した1mは防露の為、耐火二層管や保温材を巻いた塩ビ配管を使用することが一般的です。
屋外用配管
屋外も屋内と同様の為、割愛いたします。
埋設用配管
通気用配管は、ほとんどの建物では、建物内で完結する配管の為、埋設することは稀です。私も経験はありません。そのため、よく使用する配管種は記載しません。
ただ、もし埋設するとしても塩ビ配管(VP)であることは変わりないでしょう。
消火配管
消火配管は、建物で発生した火災を消火するための水を、運ぶための配管を指します。よく壁面に赤いランプと、押しボタンが付いているのを見かけるかと思いますが、その近くに箱があり、その中に消火用ホースが入っており、そのホースに消火配管がつながっています(厳密にいうと、消火配管にホースをつなげます)。いわゆる屋内消火栓設備といいます。
建物用途によって変わりますが、【比較的小さい建物でもお目にかかること多いです。】
屋内用配管
屋内用消火配管で一般的によく使用する配管として、配管用炭素鋼鋼管(SGP)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
というより、消火配管は消防法でも定めがありますので、ほとんど使用できるものは限定されます。
参考として屋内消火栓設備の消火配管の配管種について、消防法施行規則12条6項二に記載がありますので、下記に引用します。
第十二条 屋内消火栓設備(令第十一条第三項第二号イ又はロに掲げる技術上の基準に従い設置するものを除く。以下この項において同じ。)の設置及び維持に関する技術上の基準の細目は、次のとおりとする。
六 配管は、次のイからリまでに定めるところによること。
e-Gov(イーガブ)消防法施行規則より引用
ニ 配管には、次の(イ)又は(ロ)に掲げるものを使用すること。
(イ) 日本工業規格G三四四二、G三四四八、G三四五二、G三四五四若しくはG三四五九に適合する管又はこれらと同等以上の強度、耐食性及び耐熱性を有する金属製の管
(ロ) 気密性、強度、耐食性、耐候性及び耐熱性を有するものとして消防庁長官が定める基準に適合する合成樹脂製の管
ちなみに、上記の日本工業規格の各種番号の対応表は下記のとおりです。先ほどもご紹介した通り、3452(配管用炭素鋼鋼管)を一般的には使用しますが、配管のサイズを小さくするために、3448(一般配管用ステンレス鋼鋼管)を使用することもあります。これはVE的要素もある為、ご参考に。
日本工業規格G番号 | 配管種 |
---|---|
三四四二 | 水配管用亜鉛メッキ鋼管 |
三四四八 | 一般配管用ステンレス鋼鋼管 |
三四五二 | 配管用炭素鋼鋼管 |
三四五四 | 圧力配管用炭素鋼鋼管 |
三四五九 | 配管用ステンレス鋼鋼管 |
屋外用配管
屋外についても屋内配管と同様の為、割愛いたします。
埋設用配管
消火配管を埋設する場合、最近のトレンドとしては高性能ポリエチレン管を使うのが一般的になりました。
以下は積水化学工業のエスロハイパー紹介HPから抜粋した資料となります。以前は塩ビ鋼管を使用しているトレンドにありましたが、下記に記載の通り、耐食性、耐震性、施工性に優れたエスロハイパーAW消火管(高性能ポリエチレン管)の施工が可能になった事で、そのメリットを知っている人は、こちらを使用することが多くなっております。
もちろん消防からも認定されている配管ですが、火災の影響のあるところや一部スプリンクラー配管の有効範囲には使えないといった特記事項もありますので、施工業者ときちんと打ち合わせの上、使用することをおすすめします。
冷温水配管
冷温水配管は、冷たい風や温かい風を作る為に必要な、冷温水を運ぶための配管を指します。しかし、この冷温水配管を運ぶ空調方式は、よほどの大きい建物でない限り、採用されることはないです。
従って、【あまりお目に掛かりづらい配管】となります。
屋内用配管
屋内用冷温水配管で一般的によく使用する配管として、配管用炭素鋼鋼管(SGP)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。以下の写真がSGP配管となります。
最近は、先ほどからご紹介している高性能ポリエチレン管を使用することもありますが、配管の大きさに限りがあったり、60℃以下での使用となります。少し使用場所は限定される傾向にある為、まだまだSGP配管が主流となっております。
屋外用配管
屋外用も屋内用と同様の為、割愛させて頂ければと思います。
埋設用配管
冷温水配管は、基本的には埋設をしませんので、よく使用する配管種は記載しません。ただし冷温水配管は、どこかの建物で生成した冷温水を違う建物に配管で持っていくことがあります。その際には埋設ではなく、ピットといってコンクリート製の箱を地面に埋めてその中に配管を通すことが多いです。
その場合、【屋外用配管】と同様の扱いになる為、主にSGP配管を使用することになります。
空調用冷媒配管
冷たい風や温かい風を作るのに、冷温水ではなく、フロンなどの冷媒を使用して作る空調方式があります。ご家庭にあるエアコンもこちらの空調方式になります。家庭だけでなく、ほとんどの空調はこちらの空調方式を使用しています。
タイトルで示している空調用冷媒配管は、そのフロンなどの冷媒を運ぶための配管を指します。
最もポピュラーで、【どの建物でも絶対に必要な配管】となります。
屋内用配管
屋内用冷媒配管で使用するとしたら、被服銅管しかありません。それ以外使用したことはありません。
配管種は決まっていますが、注意すべきことが一つあります。それは保温厚さの選定です。意外とこの選定を業者にお任せにしていて、結露をしてしまうことがあります。
高温多湿の場所で保温厚を10mmにしていると、結露します。そのような場合は20mmにします。配管を施工する部屋の使用環境を確認しないと、選定ができませんので、それはゼネコン設備施工担当であるあなたしかキャッチできない情報である為、きちんとケアしましょう。
屋外用配管
屋外用配管も屋内と同様です。ただし、通常配管の周りにラッキングといって鋼板製のカバーをします。下記の写真はラッキングをする前の写真です。屋外ということで防護と雨除け、風化対策の為にラッキングをします。
埋設用配管
基本的に空調用冷媒配管は、建物内で完結する為、埋設することはありません。よってよく使用する配管種は記載しません。
蒸気(往)配管
蒸気(往)配管は、ボイラーで発生させた蒸気を、需要場所へ運ぶための配管となります。特にその蒸気は、お湯を作るときや加湿をする時などで使用します。
建物用途が生産施設や大規模の建物でやっとお目に掛かれる配管となります。
従って、【あまりお目に掛かれない配管】となります。
屋内用配管
屋内用蒸気(往)配管で一般的によく使用する配管として、配管用炭素鋼鋼管(SGP)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。通称黒ガス管と呼ばれる配管です。
SGPには大きく2種類の配管種があり、蒸気配管は黒ガス管と呼ばれる配管を使用します。2種類の違いは、亜鉛メッキを施しているか、施していないかです。黒ガス管は亜鉛メッキを施していません。なぜ亜鉛メッキを施していない配管を蒸気で使用するかというと、蒸気で亜鉛メッキが剥がれ落ちてしまう為、施していない配管を使用します。
屋外用配管
屋外も屋内と同様の為、割愛致します。ちなみに屋外で使用する黒ガス管の写真は下記の通りとなります。
埋設用配管
蒸気も熱ロスを避ける為に、埋設は基本的には行いません。よって、よく使用する配管種は記載しません。
蒸気(還)配管
先ほどの蒸気(往)は、ボイラーから需要場所までの配管でしたが、蒸気(還)は、需要場所からタンクへ戻すための配管を指します。
よって蒸気(往)とセットで使用される配管である為、先ほどと同様に、【あまりお目に掛かれない配管】となります。
屋内用配管
屋内用蒸気(還)配管で一般的によく使用する配管として、一般配管用ステンレス鋼管が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
下記は室内で蒸気を使用する際に、使用した蒸気を蒸気トラップに介して、還りの蒸気配管に戻す写真となります。
屋外用配管
屋外も屋内と同様のため、割愛いたします。
埋設用配管
蒸気の還りの配管も基本的には埋設はしません。よって良く使用する配管種の記載はしません。
ガス配管
ガス配管は、主に住宅等で火を使用する為のガスを運ぶための配管となります。
ポピュラーですが、一般的に事務所などでは引き込まないことが多いので、【どの建物でも必要になる配管ではありませんが、お目にかかる機会は多い配管】となります。
屋内用配管
屋内用ガス配管で一般的によく使用する配管として、配管用炭素鋼鋼管(SGP)が挙げられます。まず設計者が設計仕様書に記載するとしたらこれしかないかと思います。
新築でガス配管を施工するときは、いわゆる黒本と呼ばれる、ガス配管施工に関してのバイブルがあります。通常、ガス施工業者は持っていますので、それに従うのが良いです。
ガスの施工は、ガス会社の領域です。基本的には従うのが良いです。
屋外用配管
屋外も屋内と同様のため、割愛いたします。
埋設用配管
埋設用ガス配管で一般的によく使用する配管として、PEポリエチレン管が挙げられます。以下はJFEスチール株式会社のポリエチレン管被覆鋼管のカタログから引用した写真です。
最近になって、給水や消火配管にポリエチレン管が使用されるようになりましたが、ガス配管はずっと昔からポリエチレン管(をライニングした鋼管)を使用していました。
ガスは漏れたら危険ですからね。長期間安全に使用するためにも、ガス配管で使っていたポリエチレン管を、その他の配管でも使用する風潮になったのでしょう。
まとめ
パレートの法則でも例えましたが、まずは肝となるポイントをおさえることがあなたを成功に導く近道となります。
肝となるポイントを見つけるのは、もちろん自分で経験して見つけていくのも手段かと思いますが、一番は経験者の声を聴くことが一番早いと思います。
私はゼネコン設備担当として10年働きました。設備担当として一通りのことは経験しました。今回はよく使用する配管種を紹介しましたが、その他にもあなたにお得となる、私が経験した情報を掲載していますので、宜しければご覧頂ければ幸いです。
長い記事でしたが、ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。この記事の他にもゼネコンや設備担当、ゴルフ等に関する記事もありますので、併せてお読み頂けると幸いです。